こんにちは!天ぷらをイメージすると、カリッとサクサクな衣ほど高級なイメージかと思いますが、沖縄の天ぷらは少し異なります。通常の天ぷらでは、衣は具材を引き立てるいわば装飾のような存在ですが、沖縄の天ぷらは厚手の衣で具材を包み、衣自体にもしっかりと味がついています。そんな沖縄の天ぷらは、安くて手軽に食べられるとして、沖縄県民がおやつ感覚で食べる沖縄ソウルフードの一つです。本日は天ぷらでたちまち有名となった沖縄の離島”奥武島”(オウジマ)についてご紹介いたします。
奥武島への行き方
奥武島は、沖縄県南城市玉城(ナンジョウシ タマグスク)にある離島です。那覇空港から車で約40分ほどの場所にあり、沖縄本島から車で行けるので、ドライブついでに立ち寄る方も多く見かけます。
奥武島には天ぷら屋さんがいくつかありますが、今回は地元の方にも大人気の大城てんぷら店へ行きました。
大城てんぷら店
大城てんぷら店は島の橋を入って右半周した場所にあります。
お店の手前に広い駐車場もあります。お昼過ぎに伺いましたが、小さな店舗の前はお客さんで賑わっていました。

天ぷらメニューはこちらです。カラーの写真付きでとても見やすいです。お値段も全て80円でした。

外にある注文票に天ぷらの個数を記入します。

こちらの窓から店員さんに注文票を渡しました。注文後に揚げるため、多少時間がかかります。

店内には2席のみ食べられるスペースもありましたが、とても狭いです。

お店の隣にはパーラーがあり、こちらの方が開放的で広々としておりますが、外にはネコが数匹いました。
沖縄ではどこにでも売っている”さんぴん茶”が大半を占めている自動販売機。さんぴん茶以外はあまり売れないのだろうか…。

材料の産地名を見て、思わず二度見してしまいましたw
魚の隣に書かれた沖縄近海?...沖縄産じゃダメなのかな…。イカのペルーに付け足したように書かれた”沖”の文字にも笑ってしまいました。きっと正直なお店なのかもしれません。

早速いくつか注文してみましたが、量が多かったのか、順番を飛ばされて10分以上待たされました。窓にも大きな文字で”お時間のないお客様はご遠慮下さい”と書かれているので、文句は言えません。w

しばらく待つと、出来立てアツアツの天ぷらが届きました!このボリューム!ズッシリと重みはありました。天ぷらは10個注文したので、合計800円でした。

その場で頬張ったウムニー天ぷら。
ウムニーとは、紅芋を煮た”きんとん”のようなもので、ウムニー天ぷらもこのお店の看板メニューです。
中の餡はとても柔らかく衣はサクッと揚げており、お芋の自然な甘さを楽しみながらおやつ感覚で楽しめる天ぷらでした。

本州で食べるサクサクの天ぷらよりも、衣が厚いのが伝わりますでしょうか?
右上から時計回りで魚天ぷら、イカ天ぷら、さやいんげん、ウムニーです。

お皿を埋め尽くすほどの大きな天ぷらはアーサ(あおさ)天ぷらです。アーサとは海草の事ですが、沖縄の郷土料理などにもよく使われています。このアーサ天ぷらは、パリッパリの衣で、アーサの香りと味がしっかりとしておりました。1人で食べるにはボリュームがありすぎる天ぷらでしたが、とても美味しかったです。アーサ天ぷらもお店の看板メニューだそうです。

中本鮮魚てんぷら店
奥武島に入る橋を渡った目の前にあるのが、”中本鮮魚てんぷら店”です。こちらのお店も、連日長蛇の列を作る大人気のお店です。

大城てんぷら店と同様に、店内入り口前の広場で注文票を書いて店員さんへ渡します。

注文票のすぐ隣で猫が気持ちよさそうに眠っていたのは大変驚きましたが、この島は別名ネコ島と呼ばれるほど、猫もたくさん住みついている島です。

中本鮮魚てんぷらの方が、大城てんぷら店よりも若干お値段が安かったので、大城てんぷら店と味比べしてみるのも良いかもしれません。
最後に
本島から気軽に訪れることができる離島「奥武島」は、天ぷらと猫の島として大変有名な離島ですが、その他にも、獲れたての海鮮が味わえる市場や、ハーリー(海のお祭り)も行われ、地元の方の生活を垣間見ることのできる素敵な島です。南部の海岸沿いを走りながら、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?最後までご覧頂きありがとうございました。